胴は三線の共鳴部分です。胴の中の木材の種類や、皮の張りの強さによって音の響きがかわってきます。張りが強いと硬い音がし、弱いとやわらかい音がします。また、ひとつひとつ職人の手で張るものですから、全く同じ音がするものはふたつとありません。
一般的に沖縄本島では緩めに張ったものが好まれ、八重山ではなるべく強く張ったものが好まれます。
本蛇皮にはニシキヘビの皮が使用されます。沖縄だから「ハブ」の皮を使っていると思われる方もいらっしゃいますが、皮のほとんどが外国産のニシキヘビです。
本蛇皮の場合、「切れる」ということがありますが、これは皮が破れるということです。温度や湿度、張りの強さなどの要因によって破れます。天然素材ならではのこととも言えます。
沖縄県外で使用する場合は、破れた場合のメンテナンスが困難ですので(胴や三線本体を三線店へ持ち込む必要があります)、破れることのない人工皮か人工皮の上に本蛇皮を張った二重張りをおすすめします。
音に関しては本蛇皮が一番よいと言われていますが、最近は技術の向上もあり、本蛇皮に勝るとも劣らないほどよい音がするものもあります。
また、人工皮の場合、デザイン性の高いものもありますので、三線に個性を出すこともできます。当店では、八重山の伝統柄である「ミンサー」や、蛇皮に石垣島の模様が浮かぶものなど、八重山の特色ある商品も扱っています。