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沖縄三線の歴史

庶民の三線

一方、庶民の間では、各地域にあった歌と三線が少しずつ結びついていきます。祭祀など村の行事、男女が歌を交わして想いを伝えるような遊びの場で三線が用いられるようになります。しかし蛇皮を張った三線は大変高価で、簡単に手に入れることはできません。蛇皮の代わりに渋皮(紙に芭蕉の汁を含ませたもの)を何枚も貼り重ねた「渋皮三線」が使われていたようです。

中間層でもある地方豪農の間では、中央政府への憧れの気持ちが少なからずあり、蛇皮の三線を持つことがステイタスシンボルでもありました。彼らは土地や牛馬と交換してまで三線を手に入れました。しかし、自ら三線を弾くことはなく、村の祝いの席へ貸し出すことを主としていたようです。そのような三線は普段、床の間に飾って家宝として大切にされていました。個人で三線を所有する人はごくわずかでしたが、自分の三線を持つような人は純粋に三線の音色や音楽が好きな人だったようです。昼間から働かずに三線にうつつぬかすほど魅了された人もおり、労働の妨げになると、唄三線に興じることが嫌われる風潮もありました。

八重山には「ピラツカ」という言葉があります。ヘラの柄にもならない(農器具のヘラの柄には、曲がっていて他に使い道がない木を用いることから)=役に立たない者、怠け者、という意味です。三線ばかり弾いて遊んでいる人をピラツカと嘲ったのです。同時に歌の上手い人は「歌タノールィ(歌の味わい・うまさ)」があると言われ大いに評価されました。

もともと音楽的土壌が豊かだった沖縄では、三線の登場は衝撃的だったのでしょう。歌や三線への愛着が深まっていきます。これら庶民の間で広がった三線文化の流れが、現在親しまれている「民謡」へと発展していきます。

士族と庶民の二つの流れの中で、互いに影響を与えながら三線文化は発展していきました。そして、琉球王府の終焉とともにそれらは融合していき、その垣根がだんだんと低くなっていきます。

三線と沖縄人のアイデンティティ

「大和の床の間には日本刀が飾られているが、沖縄の床の間には三線が飾られている」という山内盛彬の有名な言葉があります。これは楽器である三線が、沖縄の人々の間でいかに尊いものとして扱われていたかということを物語っています。移民として海外へ渡った沖縄出身者たちも、ずっと三線文化を大切にしてきました。戦中は家宝の三線を持って戦火の中を逃げたという話も数多くあります。沖縄の人が持つ財産のうち、最後まで手放さないのが三線とも言われています。

戦中の捕虜収容所で、人々は空き缶や廃材を使った「カンカラ三線」を生み出しました。それを奏でることによって悲しみを慰めたのです。また沖縄ならではの音階にのせて新しい歌も生まれました。復興する沖縄のエネルギーのひとつが三線であり「うた」だったのです。

三線の現在

戦後日本の音楽教育は西洋音楽一辺倒となりました。そんな中でも深く人々の心の中に根付いていた沖縄の音楽は消えることがありませんでした。近年、郷土文化を見直す動きが出てくるにつれ、学校教育にも「三線」が取り入れられ、各学校に三線クラブや郷土芸能部が創設されました。沖縄の明日を担う若者たちは日々腕を磨き、部活動としてだけではなく地域行事で活躍したり、先輩方から教わったり後輩へ伝えたりと、生きた音楽体験をしています。

近年、三線が手頃な値段で入手できるほど生活が豊かになったことに加え、沖縄・三線ブームも手伝い、三線愛好者が増えています。毎年3月4日のサンシンの日には沖縄県内外でイベントが催されています。また、普段から各地で三線を使った演奏会やライブも多く行われています。ポップミュージックの世界でも三線を取り入れる県出身のアーティストは多く、その活躍は目覚しいものがあります。

実際には、沖縄の家庭の全てに三線があるわけではありません。沖縄の人のほとんどが三線を弾けるというわけではありません。しかし、多くの沖縄の人たちは、自らのアイデンティティの拠り所として三線を愛しているのです。


島に響く三線の音は、単なる楽器の音だとは言い切れない背景を持っています。三線に触れることで、沖縄の歴史を感じることもできるかもしれませんし、沖縄の人の心に触れることができるかもしれませんね。

参考文献
宜保榮治郎  三線のはなし(ひるぎ社)
先生のための音楽修学旅行「沖縄」(音楽之友社)
Wikipedia 三線 - 琉球王国


全て税込み価格です

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実践編
  • 弦の弾き方
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  • 練習途中の置き方
応用編
  • 弦の取り替え
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  • 皮張替えの目安

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