本皮三線の胴に張られた皮は、ニシキヘビの皮です。近年ほとんどが養殖とはいえ天然素材ですので、均一な強度を確保するのは大変難しいことです。健康で大きなヘビからとれたものもあればそうでないものもあります。さらに気温や湿度の関係で、皮が破れやすくなることもあります。三線の蛇皮は消耗品と考えてください。
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八重山で好まれるのは、限界まで強く張った胴の響きです。当店では、沖縄本島で好まれるものよりも強めに張った三線を取り扱っています。しかし、よい音がする分、破れやすいというリスクがあります。 破れることが心配なら、人工皮三線・二重張三線をおすすめします。これらが破れることはほとんどありません。音色は本皮三線よりは多少劣りますが、破れる心配がないので、島の唄者もスペアに持っているほどです。また張り方によっては、本皮三線に負けずとも劣らない良い響きのものもあります。
どれくらいで胴皮を張り替えればいいか・・・という判断は人によって異なります。「運」としか言いようがない場合もあります。破れそうで破れないままずっと使える三線もあれば、1週間弾かなかっただけで破れてしまったという話もあります。また数年弾いたら張り替えるという人もいれば、破れそうな部分を接着剤で固めて破れが広がらないようにして使い続ける人もいます。
このように手作りの三線には、一概に「こうするのがいい」と言い切れないことが多々あります。ぜひ、いろいろな三線を見て、聴いて、弾いて、自分好みの胴や張り方を見つけてください。 あえて破れやすい箇所をあげるならば、周辺に引っ張られた力が集中する真ん中あたりでしょうか。参考までに、写真をご紹介しておきます。写真①はウロコの隙間が白く見えてきているもの。こういう部分から破れやすいという人もいます。また、写真②のように、突然破れる場合もあります。
当店では本皮三線の胴の張替えも承っております。費用やお預かり期間など、詳細についてはお気軽にご相談ください。
問い合わせ先:0980-88-6634
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