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初心者のための三線講座

沖縄三線の歴史

沖縄諸島を旅すると少なからず三線の音色を耳にします。島の情緒とあいまって、奥深い何かを感じさせる音色です。

沖縄の文化の中で、三線は特別な意味を持ちます。数百年前に沖縄へ伝わったといわれる楽器が、どのように沖縄の人の心に深く沁みこんでいったのでしょうか。その歴史を辿ることで、何か垣間見えるものがあるかも知れません。

三線の伝来

弦楽器のはじまりは、三千年前のエジプトを起源とするといわれ、アジア方面へは中東を経てシルクロードを渡ったとされています。
       
唐の時代の中国で、共鳴させる胴に蛇皮を張り三本の弦を使った楽器「三弦(サンシェン)」があらわれます。弦を弾いて演奏するこの楽器が、三線の原型とされています。

琉球(かつての沖縄)に伝わった時期について、はっきりした記録は残っていませんが、次の2つの説があります。14世紀末に中国から沖縄本島の久米村へ帰化した人たちが持ち込んだという説と、このときより2世紀ほど前に南方貿易が盛んであったことから、貿易商人によって伝わったという説です。

日本へは、16世紀末に堺商人の手によって大阪に伝わったとされています。このとき、到着した地域に祭られていた神様が蛇であったため、蛇皮を使わず猫や犬の皮を用いるようになり、現在の三味線の形へ改良されていったといわれています。蛇皮(ニシキヘビの皮)が手に入りにくいというのも理由のひとつだったのでしょう。

三弦から三線へ

さて、琉球へ辿り着いた「三弦」は、土着の音楽(古謡・祭祀歌謡)とすぐには結びつきませんでした。「おもろそうし」に記述の残る伝説の吟遊詩人「赤犬子(アカインコ)」の登場により、人々の間に浸透していったようです。「三弦(サンシェン)」は「三線(サンシン)」と変化し、長かった棹が短くなるなど楽器自体にも改良が加えられ、琉球の人々の体にフィットしたものへと姿を変えていきました。

今でこそ多くの人々に親しまれている三線ですが、その発達の流れは士族階級の宮廷音楽に用いられたものと、庶民の遊びに用いられたものとに分けられます。

士族の三線

15世紀半ばにはじまる琉球王朝では、中国からの「冊封使(地位を認めてもらうための使節)」を歓待するために、祝宴の芸能や音楽が磨かれ、三線はその中心的な役割を担うようになります。王府では、音楽にたずさわる役職が設けられ、17世紀には三線専門の役職もできました。こうして三線は貴重な宮廷楽器として扱われるようになります。この宮廷音楽の流れを汲むものが、現在「琉球古典音楽」と言われているものです。これらの宮廷音楽の様式が、首里から派遣される役人によって各地へ広がりを見せることになり、同時に彼らの手によって中央へ持ち帰られた各地の古謡・民謡が、宮廷音楽へ取り入れられました。

当時、政府のバックアップを受け、腕を上げた三線職人がたくさん生まれました。その中でも名工の作った三線は、その音が首里城の開門を告げる鐘のように遠くまで響き渡ることから「開鐘(ケージョー)」といわれるようになります。さらに楽器としての実用的価値だけではなく、鑑賞の対象としても発達します。


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初心者のための三線講座

「三線って何?」「どうやって弾くの?」など、初心者の方の疑問にお答えします。三線を買う前に、まずはこちらをお読みください。

三線の基礎知識

  • 三線の歴史
  • 三線の部分と名称
  • 三線の型

はじめての三線の選び方

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準備編
  • ウマの立て方
  • 三線を弾く時の姿勢
  • ツメの持ち方&選び方
  • 調弦の仕方
実践編
  • 弦の弾き方
  • 工工四の読み方
  • 練習途中の置き方
応用編
  • 弦の取り替え
  • 胴巻きの取り付け
  • 皮張替えの目安

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