胴巻は、装飾性の高いパーツです。当店ではご購入時に胴巻の柄を選んでいただけます。交換も承っておりますが、ご自分で交換することも可能です。ここでは当店での胴巻の交換の仕方を簡単にご説明いたします。
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≪ご注意≫交換する際、胴巻に穴を開ける作業が必要になります。当店でご購入いただいた胴巻でも、穴の開けられた商品の返品は承りかねますので、ご了承ください。胴巻の交換は自己責任でお願いします。工具を扱うときは十分にお気をつけください。
1.用意するもの
2.弦をはずす
カラクイをゆるめ、弦と糸掛を三線本体からはずします。棹と胴がはずれ三線を分解することになります。安定した場所で作業しましょう。カラクイもそのままでは抜け落ちてしまいますからはずしておきます。
3.胴巻をはずす
胴から棹をはずし、胴から胴巻きをはずします。棹は安定した場所に置きましょう。このとき、胴の表(弦のある方)を確認しておきしましょう。胴は表と裏とで蛇皮の張り具合を調節してあり、逆に取り付けると音色が変わる恐れがあります。また、このあとの作業で重要になってきますので、注意してください。
4.印をつける
胴に棹を通して、猿尾が見える状態にし、新しい胴巻に、穴を開ける移置(猿尾の部分)に印をつけます。
新しい胴巻を半分の長さに折ります。
半分に折った胴巻を胴にあてます。このとき、胴巻の中心を猿尾の真ん中に当てるのではなく、少し胴の表面(弦を張る方)のフチが少し多めに見えるようにすると美しくみえます。
猿尾の幅がわかるように、胴巻に印をつけます。猿尾の左右と、胴巻の中心線がしっかりわかるようにしましょう。猿尾の幅を計って穴を開ける四角のラインを確定します。
5.胴巻に穴を開ける
いよいよ胴巻に穴を開けます。カッターでも切ることができますが、ノミとハンマーを使う方が仕上がりがきれいです。作業をするときは安定した場所で、傷がついても心配のない作業台の上でしましょう。
印をつけた部分にノミを当て、ハンマーで叩いて切れ目を入れます。これを四辺に施して、穴を開けます。糸がのほつれは、カッターできれいにカットしておきましょう。
6.三線に取り付ける
棹と胴をセットして、胴巻を取り付けます。ここで胴の表裏と胴巻の前後を間違えないように。いつも完成形を念頭に置きながら作業しましょう。
糸掛と弦を張って、棹と胴、胴巻を固定します。弦の張り方はコチラ。
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